元自衛官の登山日記

自衛官だった経験を生かして、キャンプとか登山をするための知識をまとめたブログです。

【登山】登山に適したザックとは? メリットデメリットの観点で話してみる

元パラシュート部隊ということで

120km行軍の思い出を1つ

 

小隊の方のアクシデントで、歩行速度が遅くなり

本隊から切り離されることとなり、追い付くまで

小隊だけで、深夜の山道を歩いていた時の話です。

 

夏の深夜の坂道、私たちは、本体から切り離され

小隊だけで、アクシデントが起きた人を支えながら、歩いていました

 

道は暗く、蒸し暑いの夏の夜、疲れ切っていた私たちは

いつ見えるのかわからない本隊を目指して歩いていました。

士気が下がり切っていた私たち

 

そんな私たちに小隊長が

 

「帰ったら、ビールを飲もう」

と言いました

 

その言葉に反応した、他の隊員が続き

 

「じゃあ、そのつまみは肉ですね BBQやりましょう」

 

といって、たいした会話じゃないのですが

空気が一気に軽くなったのを、今でも覚えています

 

そんな時に

1人の背のうから、荷物がボロボロと落ちているのに気づきました

2気室部分のファスナーが壊れてしまったようです。

 

そこから、荷物の回収のために小隊の動きを止めて

来た坂道を走って下ったり、壊れた背のうを直したり

色々な事をしました

 

あれは大変でしたが、自衛隊生活の中で、いい思い出の1つです

 

今日は、そんなザックの話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ザックは、軽いと便利なの?

 

素材によります

 

耐久性能を高くしようとすると、どうしても太い糸を使わないと行けなくなる為

重たくなります。

 

なので、軽くするためには

細い糸を使って作ることになります

その為、耐久性能が弱い、ザックになります

 

登山は、アウトドアーな趣味ですが

自衛隊ほど、アクティブに動くわけじゃないので、どこまで耐久性能を追求していくのか、それは個人の考え方と使い方によるので「これが正しい」という選択は、ありません

 

ただ、ザックというのは、変な商品を買うと、山の中で大変な目に合う可能性があるので、信用できるメーカーの商品を購入したほうがいいと、私は思います。

 

 

軽くても強いダイニーマという繊維もある

 

ピアノ線より8倍ほどの強度を誇る化学繊維

 

引張強度、折り曲げ強度、瞬間引張強度、などなどに強いです

ただ、熱に弱い、単価が高いといったデメリットもあります。

 

見た目は、スケスケの白い生地なので、知ってる人は

知っているかもしれません。

 

ファスナーのメリット・デメリット

 

メリット

 

ファスナーがあると物を目的別にわけることができる

 

デメリット

 

凍って使えなくなったり、壊れる可能性がある

 

まとめ

 

便利ですが、同時に不便になる場合もある

 

 

私がお勧めするザックのタイプ その1

 

 

teratera555.hatenablog.com

 

 

何回か書いていますが、カリマーが軍用に作ったザックの小型ver

 

お勧めポイント

 

・モールシステムがついているので、キャンプで使う場合でも拡張できる

 

周りについている、ベルト状の部分

ここに、紐だったり、カラビナ、結束バンド等々で

別のバックを固定できます

 

 

・高耐久

 

 

このバックは、素材にKS60という繊維を使っています。

これは通常の素材でいうと600Dにあたります

通常の登山ザックが400D前後が主流なので、耐久力だけでいうと

通常の登山ザックよりも1,5倍の耐久力があります

 

 

 

Karrimor Sf(カリマースペシャルフォース) Predator Patrol 45 オリーブ

Karrimor Sf(カリマースペシャルフォース) Predator Patrol 45 オリーブ

  • 発売日: 2012/04/10
  • メディア: スポーツ用品
 

 

コチラの製品になると、1000Dになるので、耐久力が化け物ですw

 

 

・メイン開口部がドローコード

 

開口部がヒモで、開閉をするので、ファスナーのように凍りません

ですので、冬山でも使えます

 

ただし、ドローコードが千切れる可能性があるので、予備で紐を持っていく必要がありますが、ファスナーより、修繕が簡単です。

 

 

・撥水性能が高い

 

防水性能ではないですが、それなりの撥水性能を備えています

長時間、雨にさらすとやばいかなって感じです

 

一時的に水で濡らすレベルなら、蛇口の水を直接当てるくらいならOK

 

 

私がお勧めするバックのタイプ その2

 

 

・防水性能が高い

 

ザックカバーがいらないので、風に煽られない

荷物が水から守られる

 

・ロールアップ式

 

ファスナーのように、壊れたり、凍ったりすることがない

バックルが壊れたりしない限りは、高い防水性のが守れます

しかし、バックルが山の中で、壊れた時

別の何かで、修繕しないといけません

 

 

 

この製品がいいってわけではない

 

ロールアップ式は、ファスナー、ドローコード式に比べると

 防水性能が高くなるので、ザックカバーがいらなくなる

というのが一番デカいです

 

ザックカバーをつけているから雨に濡れないってわけではないし

ザックカバーをつけると、風に煽られるというデメリットがあるので

 

つける必要がなくなるというのは、めちゃくちゃデカいです。